エアコンの補助金の例 ダイキンうるさらX/こどもエコすまい支援事業

エアコンの補助金の例 ダイキンうるさらX/こどもエコすまい支援事業 マンション

 

マンションをリフォームしました。

その際、エアコンも交換しました。

 

エアコンの設置については、条件によって公的な補助を受けられる場合があります。

補助は、自治体で行われているものもありますが、全国どこでも利用することができるのが、国土交通省の『こどもエコすまい支援事業』です。

ただし、エアコンの設置工事だけを行う場合には、この事業の補助対象とはなりません。

この事業で補助を受けられるのは、特定のリフォーム工事と同時にエアコンを設置した場合に限られます。

そのため、エアコンだけを入れ替えようと思っていた場合でも、他にリフォームしたい場所があれば、それと同時に工事を行ってしまった方が良い場合もあり得ます。

 

また、補助の申請は自分自身で行うわけではなく、補助事業の申請を行う『登録事業者』から国へ行うことになっています。

そのため、補助を受けたい場合には、その事業に登録されている事業者にリフォームを依頼する必要があります。

 

このように、補助申請はわかりにくいシステムになっているのですが、ここでは今回行ったマンションリフォームを例として、補助を受ける流れを紹介したいと思います。

 

こどもエコすまい支援事業で補助対象となる工事

こどもエコすまい支援事業でエアコンの補助を受ける場合には、『必須項目』と呼ばれる下表のいずれかの工事と同時に設置を行う必要があります。

こどもエコすまい支援事業の必須項目

 

また、補助を受けるためには、補助額が全体で5万円以上になることが条件となります。

 

エアコン設置に対する補助

こどもエコすまい支援事業により補助を受けようとする場合には、その事業に登録された製品を使用する必要があります。

なお、今回のリフォームでは、こどもエコすまい支援事業に登録されているダイキンの『うるさらX』を採用しています。

 

採用したい製品がこの事業に登録されているものかどうかを知りたい場合には、国土交通省のこどもエコすまい支援事業のホームページで検索を行うことができます。

 

以下では、ダイキンの『うるさらX』を例にとり、補助額を示します。

 

ダイキン『うるさらX』の対応畳数別の補助額

ダイキン『うるさらX』には、対応畳数が6畳~29畳までの11タイプの製品があります。

こどもエコすまい支援事業による補助額は、冷房能力(kW数)によって設定されており、各タイプの補助額は以下のようになります。

なお、1台あたりの補助額×設置台数の合計が​補助額となります。

 

うるさらX の機種・冷房能力・補助額

 

例えば、最も補助額の多い3.6kW以上のエアコンを1台設置した場合には、25,000円×1台=25,000円が実際の補助額となります。

 

これに上記の『必須項目』の工事を組み合わせて50,000円以上になれば、補助申請が可能です。

エアコンを設置するのであれば、断熱改修も同時に行った方が断熱の効率も一層良くなるので、この際、合わせてリフォームを行うことも考えてみる余地はあるのかと思います。

 

なお、国土交通省によると、住宅の室内環境が健康関連事象に与える影響について、以下のことが確認されているということです。

エアコン設置断熱改修が、住居者の健康確保に役立つ可能性は大きそうです。

  1. 室温が年間を通じて安定している住宅では、居住者の血圧の季節差が顕著に小さい。
  2. 居住者の血圧は、部屋間の温度差が大きく、床近傍の室温が低い住宅で有意に高い。
  3. 断熱改修後に、居住者の起床時の最高血圧が有意に低下。
  4. 室温が低い家では、コレステロール値が基準範囲を超える人、心電図の異常所見がある人が有意に多い。
  5. 就寝前の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状を有する人が有意に多い。 断熱改修後に就寝前居間室温が上昇した住宅では、過活動膀胱症状が有意に緩和。
  6. 床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が有意に多い。
  7. 断熱改修に伴う室温上昇によって暖房習慣が変化した住宅では、住宅内身体活動時間が有意に増加。

(国土交通省 断熱改修等による居住者の健康への影響調査 中間報告 第3回より)

 

エアコン設置で補助金申請を考えるにあたって

上記では、今回のリフォームで使用したダイキンの『うるさらX』を例にとってエアコンの補助額を示しましたが、それ以外の製品、あるいは他社の製品でも補助を受けられるものは多数あります。

そのため、使用したい製品がある場合には、それが補助対象になっているものかどうかを事前に調べておく必要があります。

また、エアコンの設置を含めたリフォーム工事は、こどもエコすまい支援事業の登録事業者から申請を行うことになっているので、補助を受けたい場合には、その登録事業者を探してリフォームを依頼する必要があります。

 

このように、補助申請が非常に複雑で分かりにくいシステムになっていますので、製品や業者の選択には注意が必要です。

また、エアコンなどについては、そもそも定価から値引きして販売されることがほとんどなので、結局、値引きと補助のトータル金額で最も安くなる方法を選択する必要があります。

ですから、業者に見積を依頼する際には、補助を受けた場合の金額も含めて教えてもらうようにした方が良いと思います。

なお、補助金の申請については、各年度の予算上限に達した段階で受付終了となるので、早めに申請することをおすすめします。



以上、エアコン設置に関する『こどもエコすまい支援事業』の補助について紹介しました。


参考)20畳の広さに14畳用のエアコンを設置した状況

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