自宅マンションを売却する際、壊れている部分や特に汚れている部分がある場合、補修やリフォームあるいはクリーニングをした方が良いのかどうか、考えどころだと思います。
補修やリフォーム、クリーニングなどを行うと、それなりに大きな出費となります。
しかし、内覧に来た人の印象を考えると、少しでも綺麗に見せたいという気持ちにもなります。
ここでは自身の経験に基づき、マンション売却時に実際に行った補修やクリーニングの内容と費用、そして現段階で思うその必要性について記載したいと思います。
補修、クリーニングを行った内容
マンションの売却にあたっては、家の中をチェックし、交換・補修あるいは業者によるクリーニングを依頼した方が良いと思われるものを抽出しました。
なお、自分で頑張って清掃できそうな部分は、自分で掃除することにしました。
業者に交換・補修、あるいはクリーニングを依頼したものは以下のとおりです。
交換・補修を依頼したもの
【キッチンの水栓】
水栓がガタついて緩くなっていたので交換しました。
【キッチンの排水管】
大量に水を流すと、排水管から水がにじみ出ることがあったので交換しました。
【浴槽の排水口】
浴槽の排水口部分のパッキンが緩んでおり、お湯を溜めても、少しずつ減っていく状況だったので交換しました。
【浴室換気扇】
換気扇の音が異常にうるさかったので交換しました。
【給湯器】
20年経過しており、そろそろ寿命と思われたので交換しました。
【床】
大きな傷ができている10か所ぐらいの部分を補修しました。
【網戸】
壊れてはいませんでしたが、20年経過していたので、4枚分張り替えました。
【エアコン】
20年経過していたので撤去処分しました。
クリーニングを依頼したもの
【水回り】
キッチン、洗面所、浴室といった水垢が取りにくい部分の清掃を依頼しました。
【玄関】
長年の汚れが付着していた床の部分の掃除を依頼しました。
【窓】
自分では綺麗にしきれない長年の汚れを取ってもらいました(計4枚)。
【鏡】
洗面所と浴室の、うろこ状の汚れを取ってもらいました(計2枚)。
【壁】
窓周りやエアコン周りの壁が黒ずんでいたので、上から塗装して綺麗にしてもらいました(合計で20㎡程度)。
補修、クリーニングの費用
キッチンの水栓と排水官、浴槽の排水パッキンの交換は、近所の給排水工事業者に依頼しました。
こういった作業は、個人でやっているような業者に直接依頼するのが、早くて安いと思います。
給湯器は、ガス会社に依頼したのですが、作業タイミングが合わなかったため、結果的にホームセンターに依頼しました。
ホームセンターには他の補修項目も依頼をしたのですが、連絡の行き違いが多く、最終的には給湯器だけとなりました。
それだったら、個別にほかの業者を探せばよかったと思いました。
結局、ホームセンターに頼んでも、地元の業者の仲介をするだけで時間も費用も余計にかかる結果となるので、最初から頼まなければ良かったと思います。
床補修、浴室換気扇交換、網戸張り替え、エアコン撤去処分は、地元の会社を探して、そこに依頼しました。
クリーニングは、項目をバラバラにするのは非効率なので、まとめて1社に依頼しました。
ただ、それぞれの会社で対応できる場所、できない場所があり、ガスコンロはクリーニングしてもらうことがえませんでした。
キッチンの中でも、特に綺麗にして欲しい部分だったのですが、仕方ないのでガスコンロは自分で掃除しました。
交換・補修およびクリーニングの合計費用は694,000円となり、思っていた以上にかかってしまいました。
交換・補修を依頼したもの
- キッチン水栓交換 :36,000円
- キッチン排水管交換 :13,000円
- 浴槽排水口交換 :14,000円
- 浴室換気扇交換 :88,000円
- 給湯器交換 :281,000円
- 床キズ直し10か所程度 :65,000円
- 網戸張り替え4枚 :22,000円
- エアコン撤去処分 :10,000円
クリーニングを依頼したもの
- キッチン(ガスコンロ含まず)
- 洗面所、浴室(浴槽カバーを取り外しての作業は含まず)
- 玄関床
- 窓(計4枚)
- 鏡(計2枚)
- 壁塗り20㎡程度
:クリーニング一式 165,000円
現段階で思う補修およびクリーニングの必要性
上記のマンションについては、無事に売却が完了しました。
そしてその後、別の中古マンションを購入しています。
自分が中古マンションを購入する立場になって思ったのは、売却前の補修およびクリーニングは、基本的には必要なかったのではないかということです。
それは、中古マンションを購入する人は、自身でリフォームを行うことを前提としていることが多いからです。
例えば、2022年に実施されたリフォームに関する実態調査(20歳~69歳の男女600名を対象:株式会社カシワバラ・コーポレーション)によると、『中古住宅に住む場合にリフォームをしたいと考える人』は約85%を占めています。
つまり、中古物件を探している人は、ほとんどの人がリフォームを行うことを前提としているということになります。
実際、自身の場合も、今のマンションを購入する際は、当然のようにリフォームを行うことを考えていたので、内覧の際には、現状の破損や汚れなどは特に気にすることはありませんでした。
もちろん、破損や汚れの程度が過剰なものである場合は別ですが、経年によるあたりまえの劣化に対しては、購入の妨げになるようなことは、ほとんどないと言って良いと思います。
むしろ、新たに購入した人がその嗜好に合わせてリフォームするのであれば、中途半端に手を入れてもそれがまったく無駄になってしまうこともあり得ます。
それであれば、何も手をかけずに、その分販売価格を安くした方が買い手にとってはありがたいことになります。
当然、内覧するのに不快になるほどの状況である場合には、掃除などは必要ですが、基本的には大掛かりに費用をかけて補修やクリーニングを行わなくても良いのではないかと思います。
少なくとも、今回の694,000円の出費については、そこまでやる必要はなったかなと、今になって思っているところです。
以上、マンション売却時に実際に行った補修やクリーニングの費用と、現段階で思うその必要性について紹介しました。
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