セミリタイア後の仕事は今の会社のアシストから入るのが始めやすい

セミリタイア後に自分で仕事を始めようとする場合、これまでの知識や経験を活かしたものにすることが多いと思います。

しかし、セミリタイアを始め、いきなり一から仕事をとってくるというのは、かなりハードルが高い作業です。

以前から副業を続けていて、それが軌道に乗ってきた段階でセミリタイアに移行するというのであれば良いのですが、そうでなければ思うように仕事が入ってくるとは限りません。

そんな場合は、退職後に、それまで働いていた会社の仕事を手伝うといった方法が考えられます。

今まで働いていた会社を手伝いながら、徐々に自分の仕事の体制をつくっていくようにすると、円滑にセミリタイア生活に移行しやすくなります。

今の会社から仕事を受けるための準備

セミリタイア後にこれまでの知識や経験を活かした仕事を始めようとした場合、自分ではそのつもりがなくても、それまで勤めていた会社とのつながりが発生することがあります。

仮に、今の会社が好きではなく、できるだけ関わらずに仕事をしたいと思っていても、結果的にその会社に結びついてしまうこともあり得ます。

もちろん、自分自身で仕事を選択する立場になるのであれば、今の会社に関わる仕事は受けないようにすることも可能です。

しかし、仕事がまだ軌道に乗っていない段階でそういった選択をするのは適正ではありませんし、そこから発展するかもしれない今後の仕事へのつながりも切ってしまうことになります。

セミリタイアを考える人は、おそらく『今の会社が大好きで、生きている限りこの会社で働きたい』という人ではないので、退職する段階で会社に言いたいことはたくさんあるのかもしれません。

しかし、そこは逆に、会社を辞めた後も会社を利用することを考え、円満であるかのように辞めていった方が、自分のためでもあります。

そして、仮に好きではない会社だとしても、何人かは『話が分かる人』はいると思います。

退職前には、そういった人と良く話をしておいて、セミリタイアを開始した際には、今の会社の仕事を手伝うことができるような関係性をつくっておくことが望まれます。

会社を辞めて自分で仕事を始めると言っても、何から手をつけて良いか困惑しますし、ただ待っていても自然に仕事が入ってくることはありません。

しかし、準備ばかりに時間をかけていても、その間は無収入になってしまいます。

そのため、退職後はこれまでの会社の仕事を適度に手伝いながら、並行して自分の事業の準備をしていくというのが効果的な方法です。

これにより、セミリタイアを始めたばかりの不安定な時期に、完全な無収入になることを回避できます。

また、仮に自分で始めようとしていた事業がなかなか軌道に乗らなかった場合でも、継続的にこれまでの会社のアシストを行っていれば、その分の収入は維持することが可能になります。

一方、会社側にとっても、今まで同じ会社にいた人であれば、仕事内容をよく理解しているので、説明が省けて頼みやすいというメリットがあります。

また、手が足りない部分だけをピンポイントで手伝ってもらえるので、気軽に依頼ができるというメリットもあります。

セミリタイアを始め、これまで在籍していた会社の仕事を手伝う場合は、可能な範囲で割安な費用で対応した方が、長期的に安定しやすくなります。

その会社から仕事を受ける目的は、セミリタイア開始直後の不安的な期間の収入確保やそこから発展する仕事へのきっかけづくり、あるいは自身の事業が長期的に軌道に乗らなかった場合の一定の収入を確保するための保険的な意味合いもあるので、会社側が継続的に気軽に頼めるような料金で対応することが望ましいと言えます。

「社内で対応するよりも依頼した方が安くできる」と思われるような対応を続けていれば、会社側から継続的に仕事を受けることが可能になりますし、その結果、一定の収入源として見込めるものが常に存在していることになり、安心材料ができます。

セミリタイア後の仕事は、今の会社のアシストから入るのが始めやすいということについて示しました。

業務内容によっては、退職後に手伝いやすい仕事とそうでない仕事があると思いますが、仮にそうでない場合であっても、できるだけ今の会社のツテで、手伝える仕事を確保しておきたいところです。

自分で仕事を始める際に、立ち上がりからうまくいくとは限りません。セミリタイアをするはずが、今までよりもはるかに忙しくなってしまうということもあり得ます。

自分の時間を確保するためにセミリタイアをするのであれば、最小限の仕事の目途はつけておくことが望まれます。