セミリタイアは、自分の時間を優先しながら適度に仕事も行うというライフスタイルです。
セミリタイアを始めるにあたっては、一定の貯蓄額の確保のほかにも、いくつかの必要な条件が考えられますが、ここでは自分自身がセミリタイア生活をして思う『セミリタイアを始めるための6つの条件』について取り上げます。
セミリタイアを始めるための6つの条件
セミリタイアを始めるためには、次の6つの条件が必要と考えられます。
- 貯蓄
- セミリタイア後の仕事
- ローン等の返済
- 固定費縮減
- 資産運用
- 家族等の理解
以下にそれぞれについて見ていきます。
貯蓄
貯蓄がゼロでセミリタイアを始める人はいないと思います。
現在の貯蓄とセミリタイア後の収入によって、将来的にも生活していけるだけの見込みをつけておくことが必要となります。
セミリタイア後の収入は、仕事のほか資産運用益や年金なども含まれます。
支出は、年間で想定される一定の金額のほか、病気・ケガ、家の補修など不定期に必要となる支出も考慮する必要があります。
生涯における収入と支出を想定し、それに見合った貯蓄を確保した後にセミリタイアを始める必要があります。
セミリタイア後の仕事
セミリタイアを始める際には、基本的にはセミリタイア後に行う仕事を決めておく必要があります。
仕事の目途が付いていない状況でセミリタイアを始める場合もあり得るとは思いますが、その場合には貯蓄に相応の余裕が必要となります。
基本的な順序としては、セミリタイア後の仕事を決め、それによって得られる収入を想定することによってセミリタイアの可否を考えることになります。
それとは逆に、『セミリタイア後は〇〇円以上の収入を確保する必要がある』という計算をして、それに見合った分だけバイト等を行うという方法もあり得ます。
ただし、その場合はどちらかと言うとフリーターへの転身に近いものとなり、思い描いているようなセミリタイア生活とは違うものになる可能性があります。
ローン等の返済
セミリタイアを始める際には、ローンやリボ払いなどの借金をクリアにしておくことが望まれます。
もちろん、年間の支出額にローン等の支払いも考慮したうえで試算し、それを十分に上回る収入が見込まれるのであれば、それでも良いのかもしれません。
しかし、会社員の時のように必ず一定の収入があるという保証もなければ、病気やケガなどで急に収入がなくなる心配もあります。
変動的な収入の中からローンの支払いを続けるのは大きな不安要因ですので、セミリタイアを始める前に返済を終えておくことが望まれます。
固定費縮減
セミリタイアを目指すにあたり、多くの場合は支出の抑制が必要となります。
その中でも特に、長期間にわたって支出を減らす効果のある固定費を縮減することが望まれます。
固定費は、支払うことがあらかじめ決まっている費用であり、住居費、水道光熱費、通信費、保険料、自動車関連費用、サブスク費などが含まれます。
これらの中には、節約できるものや格安の契約に切り替えられるもの、あるいは必ずしも必要ではないのに無駄に支払っているものなどが存在している可能性もあります。
一般的には、セミリタイアによって これまでより収入が減ることになるため、固定費の縮減は重要です。
資産運用
現在の貯蓄とセミリタイア後の収入によって、十分に生活が成り立つ場合には、資産運用は必ずしも必要ではないかもしれません。
しかし、セミリタイア後の仕事のところでも示した通り、セミリタイアしてからは、一定の収入が必ず保障されているわけではありません。
そのため、仮に仕事の収入が少なかった時でも、それをフォローすることができるように、運用益を得ることができる体制をつくっておくことが望まれます。
仕事による収入と資産運用による収入によって支出を賄うことができれば、安定したセミリタイア生活が可能になります。
家族等の理解
『お金』の面で条件が整ったと思っても、家族あるいは自分の生活に関係する人の理解がなければ、思い描いているようなセミリタイア生活には移行できないこともあり得ます。
セミリタイア後に想定する収入については不確定要素もあるので、家族の意見を含めた様々な観点でシミュレーションし、保有可能なリスクの中で行動することが望まれます。
自分以外に家族はなく、ひとりで生活しているという場合は、かなり身軽に行動することは可能ですが、そうでない場合には独断で無責任に走り出すわけにもいきません。
家族との時間を増やしたいなど、同じ思いがあってこそ、充実したセミリタイア生活を送ることができるものと思います。
また、思うように収入が得られなかった場合にはどうするか、といったことも事前に想定しておく必要があります。
まとめ
セミリタイアを始めるための以下の6つの条件について示しました。
- 貯蓄
- セミリタイア後の仕事
- ローン等の返済
- 固定費縮減
- 資産運用
- 家族等の理解
セミリタイアは近年のトレンドになっており、多くの人が実際に始めています。
そのスタイルは人それぞれですが、多くの実例を参考にすることで、自分に合った、あるいは自分が望むセミリタイアの姿をイメージすることが可能になります。
また、『お金』の面でも、より早く稼ぐ方法や、より多く貯める方法など、様々な情報を得ることにより、セミリタイアの実現性を高めることができます。
セミリタイアの可否判断、あるいは、より早く、安定的に、そして思い描くようなセミリタイアを始めるために、様々な情報収集を行うことをお勧めします。
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