セミリタイアが注目されている
このところ、セミリタイアという生活スタイルが特に注目されるようになりました。
セミリタイアは、それまで仕事中心であった生活から、自分の時間と仕事の時間とのバランスをとった生活へと転換を図るものです。
それは単に会社から解放されたいということだけでなく、仕事よりも余暇を重視するという考え方が主流になってきたからだとも考えられます。
ここでは、『世界価値観調』の結果を基に、その傾向を見ていきます。
日本人は仕事よりも余暇を重視する(世界価値観調査)
2021年3月に発表された同志社大学と電通総研が行った世界価値観調査の分析結果によると、日本人は仕事よりも余暇を重視する傾向が見られます。
例えば、余暇時間が減っても常に仕事を第一 にするという考え方については、それを否定する回答が59.2%を占めています。
この数値は国際的にみると 77か国のうち2位という順位であり、現在の日本人は、仕事よりも余暇を重視していることが伺えます。
一方で、働くことが大切でなくなる のを良いことだと捉える回答は10.5%であり、余暇を重視しながらも、働くこと自体は大切であるという意識は高いとも言えます。
ただし、経年的に見ると、『働くことが大切でなくなる』といった状況を、良いことでる、あるいは気にしないと回答した人は、2010年から倍増(21.1%⇒42.6%)しており、時代による意識の変化も見られます。
自分の時間を優先しながら仕事をするスタイルとしてセミリタイアは最適
上記のとおり、仕事よりも余暇を重視したいという考え方が大半を占めている一方、働くことについても意義を感じている人は依然多い状況にあります。
これは、収入という面もあるかもしれませんが、社会の一員として貢献することを望んでいるとも考えられます。
そうした傾向は、内閣府の高齢者白書に見られる 約半数の高齢者がボランティアに関わっているという状況からも伺えます。
そのため、自分自身の時間を優先しながら、社会とかかわる仕事を続けるというのが現代の多くの日本人の価値観であるとすれば、セミリタイアが注目されるのは、当然のことなのかと思います。
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