長年勤務していた会社を辞めて、セミリタイア生活を送っています。
『会社に拘束されずにもっと自分の時間を有効に使いたい』と考える人にとって、セミリタイアは、ひとつの選択肢となり得るものだと思います。
しかし、セミリタイアを始めるためには、セミリタイア後の仕事の確保や、一定の貯蓄も必要となります。
一方、会社員という立場は、セミリタイアの準備を行うのに適した環境であると考えることもできます。
ここでは、会社員が目指すセミリタイアの目標像について一例を示したいと思います。
セミリタイアのメリット
仕事の時間、自分の時間を自由に設定できる
最近は多様な働き方をする会社も増えていますが、基本的には、会社員は決められた時間の範囲は、会社のために労働を行う必要があります。
今日は気分が乗らないからと、急に遊びに出かけたり、今日は夜から仕事をしようと、昼夜逆転させるといったように、勝手に仕事の時間を変えるわけにはいきません。
一方、セミリタイアして自分で仕事を始めると、仕事の時間、自分の時間を自由に割り振ることができ、かつ臨機応変に調整することが可能です。
また、一定期間まとめて仕事をして、その後まとめて休むといったことも可能です。
セミリタイアしてからの仕事内容にもよりますが、少なくとも会社員でいるときよりも、はるかに時間の割り振りは自由になります。
仕事を選べる
会社員は、基本的に仕事を選んだり、断ったりすることはできません。
やりたくない仕事をしなければならないことも多く、また、必要性の低い会議や雑務に忙殺されて、やろうとしていたことがやれずに1日が終わるといったこともよくあります。
しかし、セミリタイアして自分のペースで仕事をすると、仕事を選ぶことができ、やりたくないことはやらないという選択が可能です。
もちろん、収入確保のために、やりたい仕事以外のことを『あえてやる』という選択もあり得ますが、それも自分自身の判断です。
仕事を自分で選ぶ余地があるかないかというのは大きな違いです。
好きな場所で仕事ができる
近年は在宅ワークができる会社も多くなっていますが、それでも何日かに1回は会社に行く日が設けられていることが多いと思います。
また、在宅ワークは認められても、旅行しながら仕事をするワーケーションは認められていないこともあります。
それに対し、セミリタイアして自分で仕事を始めた場合には、必要な条件さえ整っていれば、どこでも作業ができるし、誰にも何も言われることはありません。
いつでも、自分の好きな場所で仕事ができるようになります。
面倒な人間関係から解放される
「すべての悩みは対人関係の悩みである」というのは、書籍『嫌われる勇気』に記されたアドラーの言葉ですが、実際、会社員としての悩みはすべて対人関係の悩みだと言って良いと思います。
![]() |
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
|
会社員でいる限りは、関わりたくない人とでも一緒に仕事をしなければなりません。
しかし、セミリタイアして自分で仕事を始めると、仕事上で付き合う人を自分で決めることができます。
関わりたくないと思う人とは関わらなくても良いし、あまり関わりたくはないけど一緒に仕事をするメリットが大きいという場合には、一定の距離を持って付き合うというのも選択肢です。
そういった判断も含めて、誰に強制されるわけでもなく、自分自身で決めることができます。
セミリタイアを始めるために
上記のように、会社員という制約から解放されてセミリタイアを始めることには、多くのメリットがあります。
しかし、こうした形でセミリタイアを実現させるためには、自分で仕事を始められるだけのスキルや一定の貯蓄が必要となります。
そのため、会社員であるうちに、多くの技能と金銭を獲得しておくことが望まれます。
ただ、それは会社員であるからこそ、できることでもあります。
ある意味、会社員というのは一定の給料を確実に貰いながら、仕事に必要なスキルを身につけることができるという好都合な立場であるということができます。
会社に在籍している時間を有効に活かし、「会社員生活はセミリタイアのための準備期間なのだ」と捉えると、セミリタイアへの移行も円滑になるうえに、現在の仕事もうまくいく可能性は高まります。
会社員という立場を最大限に活用することがセミリタイアの成功につながるのではないかと思います。
以下のページも参照下さい。
コメント