セミリタイアは、自分の時間を優先しながらも適度に仕事を行うというライフスタイルです。
アーリーリタイア(早期リタイア)と違うのは、多少でも収入を得るための仕事をするところです。
アーリーリタイアをするためには、仕事をまったくしなくても生活できるだけの十分な貯蓄があることが前提となります。
しかし、そこまでの貯蓄があったとしても、アーリーリタイアではなく、あえてセミリタイアをするという選択もあり得ます。
むしろ、十分に生活できるだけの貯蓄を持ちながら適度に仕事を続けるというのは、『セミリタイアの理想的』な形であるとも言えます。
『理想的なセミリタイア』の効果
やりがい、向上心を維持できる
仕事を完全に辞めて、のんびりしたり趣味に生きる生活にも憧れますが、自由な時間が楽しいのは『仕事をしているからこそ』であるとも言えます。
毎日が完全に自由で、いつでも何でもできるようになると、今まで楽しかったことも、その楽しさが半減してしまうこともあります。
やはり、生活には緊張と緩和が必要であり、仕事ならではの刺激、あるいはやりがいや向上心といったものが人生を充実したものにするのではないかと思います。
また、仕事により頭と体を使い続けることは健康的でもあり、年齢を重ねても元気でいられるための源にもなり得ます。
社会とのつながりを持ち続けられる
仕事を辞めると、社会や人とのつながりが急に希薄になってしまいます。
人間は社会的動物であると言われていますが、定年などで社会や人とのつながりが少なくなると、社会からの孤立を感じたり、気力をなくしたりする人もいます。
自分が社会の一員であるという実感は、仕事で社会貢献をしていることによって強く認識できるものであるため、社会とのつながりを維持するうえで仕事を続けることの意義は大きいと言えます。
貯蓄が一方的に減っていくという不安を解消できる
たとえ、仕事をしなくても生活していけるだけの貯蓄があったとしても、時間の経過とともに、その貯蓄が一方的に減っていくというのは非常に不安です。
計算上は十分な金額を所有していると思っていても、何が起こるかは分からないし、それまで懸命に増やしてきた貯蓄をひたすら減らすだけというのは、精神的に良いものではありません。
適度に仕事をして収入を得ることは、そうした不安を和らげるものになります。
まとめ
上述した『理想的なセミリタイア』は、セミリタイアを始めてからでも目指すことが可能です。
セミリタイア後の仕事あるいは資産運用による収入で貯蓄が増えることにより、『仮に、ここで仕事を辞めても生活していけそうだ』という水準に達する可能性はあります。
そこまでいくと、安心感を持ってセミリタイア生活を続けていくことができるのではないかと思われます。
どちらかというと、そういったステップの方が現実的かもしれません。
セミリタイアの次の段階として、『理想的なセミリタイア』を目指したいところです。
参考 ⇒ 【セミリタイア】必要な貯蓄額の確保
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