50代でセミリタイアを始め、現在3年目になりました。
セミリタイア後は、フリーランスとして仕事をしています。
フリーランスの仕事は、会社員時代に得た知識や経験を活かしたもののほか、それとはまったく別に新たに興味をもってやっているものがあります。
ただ、新たに始めたことに関しては、まだまだ軌道に乗っている状況とは言えません。
一方、会社員時代に得た知識や経験を活かした仕事については、ある程度継続的に依頼が入って来ています。
ただ、そのほとんどは以前に勤めていた会社からのものです。
本当は、新たに興味を持って始めた仕事を中心にやっていきたいと思っていたのですが、それだけでやっていくには、もう少し時間がかかりそうです。
しかし幸いなことに、以前に勤めていた会社からの仕事が一定量あるので、現在はそれがフリーランスとしての収入の基盤となっています。
以前に勤めていた会社から継続的に依頼が来るのは、自身が会社員時代にやっていた仕事の中に、他の人があまり手掛けていなかった領域があるからです。
つまり、従来対応していた業務のうち、社内では自分にしかできないことがあったため、退社後もその仕事に関して依頼が来るようになったわけです。
会社員時代の仕事
当時はあまり意識していなかったのですが、以前に勤めていた会社の中で、基本的にいつも自分が担当していた分野の仕事がありました。
それは、たまたま最初にその仕事にあたったのが自分であり、その後も同じ人がやった方が効率的だということで、同様の案件については自分が対応していたというものです。
結果的にはそれが、社内で自分にしかできない仕事という領域をつくることになっています。
実際には、後年は自分と一緒に仕事をしていたメンバーもいたので、完全に自分ひとりだけしかできない仕事になっていたわけでもありません。
それでも、長年にわたって携わっていたという経験から、誰よりも適正に対応することができるのではないか と思っています。
それは、必ずしも特殊な技術というわけではありません。
本当に偶然、その会社で最初に自分が担当し、多くの経験をしてきたということであり、あくまでその社内という狭い世界の中で一番得意だったというだけの話です。
それが結果的に、現段階ではフリーランスの仕事の基盤になっている ということになります。
セミリタイア後にフリーランスの仕事を考えるのであれば
上述したのは、意識せずに起こったことではありますが、セミリタイアしてフリーランスで仕事を始めようと考えるのであれば、意図的に社内で自分にしかできない仕事を持つこともひとつの方法ではないかと思います。
もちろん、特定の個人にしかできない仕事というのは、『職人技』と呼ばれるようなもの以外、あまりないかもしれません。
それでも、同種の仕事が発生した場合には、それを意識的に引き受けることにより、社内で最も得意な人になることはできるのではないかと思います。
それが必ずしもフリーランスとなった時の仕事の安定に繋がるとは言い切れませんが、自身の専門性、得意分野を持つことは、何につけても役立つのではないかと思います。
社内で自分にしかできない仕事を持つ人の満足度
心理学の調査では、『組織の中に自分と同じ強みを持った人が少ない場合には仕事の満足度が上がる』という結果が得られているということです。
つまり、会社の中で自分にしかできないことがある、あるいはそれを得意とする人が少ないという状況は、仕事の満足度を高めることになっているようです。
そういった意味でも、社内で自分が最も得意な分野を意図的につくり出すことは、有意義な事なのかもしれません。
自分が会社員時代には、特に『一番得意な分野がある』と思っていたわけではなく、『その仕事は、またこっちに回って来るのだろうな』程度にしか感じていなかった気もしますが…。
こちらも参考にどうぞ ⇒ 会社を辞める前にやっておくこと
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