50代でセミリタイアし、地方に移住しました。
以前は、東京都の中央区や豊島区などにあった職場で働いており、その通勤範囲内にマンションを保有していました。
しかし、セミリタイアを行うにあたって通勤の必要性がなくなったことから、それまで保有していたマンションは売却し、新たに地方で中古マンションを購入しました。
現在は、その中古マンションをフルリフォーム(リノベーション)してセミリタイア生活を送っています。
会社員時代に保有していたマンションは、当時新築で購入したものですが、売却時には約25年程度の築年数となっていました。
一方、セミリタイアして地方で購入した中古マンションも、築年数や広さは以前のマンションと同等のものです。
それでも、都市部と地方部では不動産価格が大きく違うため、会社員時代に保有していたマンションを売却したことによって、地方部で新たにマンションを購入し、リフォームする費用まで概ねまかなうことができました。
ここでは、都市部のマンションを売却した資金を基に地方で中古マンションを購入し、リフォームまで行った実例について紹介したいと思います。
会社員時代のマンションの売却
会社員時代に保有していたマンションは、新築で購入したものでしたが、特に利便性の高い場所にあったわけでもなく、売却時には25年程度の築年数が経過していたので、売却額は当初の購入額よりもかなり安くなるのではないかと思っていました。
しかし、結果的には購入時の7割程度の金額で売却することができました。
もちろん、もっと利便性の良い場所にあるマンションであれば、新築時と同等、あるいはそれ以上の金額で売却できるような物件も存在するのだろうとは思います。
ただ、実質的に購入金額の3割程度の費用で約25年も住み続けていたのかと考えると、なかりお得だったのではないかと思います。
なお、住み替えるためには、自分の家の売却相場がどの程度かを知る必要がありますが、その査定については不動産会社が無料で行ってくれます。
不動産会社に直接連絡するのは面倒だという場合には、ネットで査定できるサイトもあるので、そういったもので金額を把握するのもひとつの方法です。
地方のマンションの購入・リフォーム
一概に、地方部の中古マンションと言っても、その価格には相当な幅がありますが、例えば自分が移住した地域では、1,000~2,000万円で70㎡程度の物件を探すことが可能です。
物件の質によりますが、中にはさらに安いものもあります。
例えば、1,000~2,000万円の物件をフルリフォーム(リノベーション)するのに 1,000万円かかったとしても、総額で2,000~3,000万円程度です。
仮に、元々住んでいたマンションの新築時の購入額が3,000万円だったとし、その7割の金額で売却できたとすると、3,000万円×7割で2,100万円になります。
あるいは、元々住んでいたマンションの新築時の購入額が5,000万円だった場合には、5,000万円×7割で3,500万円です。
つまり、元々住んでいたマンションの売却金額を基に、地方で新たに中古物件を購入し、フルリフォーム(リノベーション)まで行うことは、十分に可能となるわけです。
さらに、売却額よりもはるかに安い金額で新たな物件を購入してリフォームまで行うことができれば、その分、ゆとりのある生活を送ることができるようにもなります。
通勤という制約がなくなるのであれば、あえて不動産価格の高いところに住み続ける必要はないので、地方でゆとりを持って生活するというのは、有効な選択肢ではないかと思います。
自身の場合には、元々保有していたマンションの売却額を目途に新たな物件の購入およびそのリフォームを行ったため、その費用は概ね同等となりました。
セミリタイア生活を行っていくうえでは、新たに住居のための負担を増やすのは避けたかったので、快適な生活を求めながらも予算的には無理をしないようにしました。
特に、リフォームについては、グレードを上げ始めたらキリがないので、優先順位を付けて、コストを抑えられるところはできるだけ抑え、予算に合わせて実施するようにしました。
地方移住の失敗・後悔を避けるために
自分の住みたい場所に、無理なく住み替え、そこでゆっくりと快適に生活するというのは、決して難しいことではないと実感しています。
特に、自身の場合には都市のマンションから地方のマンションへと移住しているので、よく言われる『近所づきあいの問題』といったものはありません。
都市であっても、地方であっても、隣の家の人のことはまったく知らない という状況については一緒です。
それは、必ずしも良いことではないのかも知れませんが、それを望んでいる人が多いのは実情だと思います。
地方移住と言うと、『農業をしながら暮らす』とか、『地域のコミュニティに入り込んで暮らす』とか、そういった極端な例ばかりが紹介されがちですが、実際にはそうではなく、ただその地域の環境の中で、基本的には今までと同じようなペースで生活をしたい人がほとんどではないかと思います。
そういった人にとっては、都市から地方にマンションを住み替えるというのは、非常に有効な手段ではないかと思います。
以上、都市生活をしていたマンションを売却して地方に移住し、新たにマンションを購入してリフォームした実例について紹介しました。
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