マンションのリフォーム工事を行いました。
その中で、キッチンはタカラスタンダードの『エーデル』を採用しました。
キッチンを選ぶにあたっては、事前にネット等で情報収集し、その後ショールームを訪れて実際に製品を『見て・触れて』決定しました。
ここでは、採用する製品を決めるためにショールームで確認すべき事項について、今回のリフォームの経験を基に紹介したいと思います。
採用する製品を決定するまでの流れ
キッチンを選ぶにあたり、まずはカタログやネットで情報収集しました。
カタログは、近くのホームセンターなどで大抵のメーカーのものは入手できます。
ネットは、それぞれのメーカーのホームページのほか、実際に使用している人のブログなどを参考にしました。
カタログやネット等で情報収集した段階で、ある程度候補を抽出し、ショールームに行って、実際に製品を見たり、話を聞いたりしました。
それを何回か繰り返す中で、最終的に採用する製品を決め、また仕様やオプションなどを選択していくという作業を行っていきました。
事前の情報収集で行うメーカーと製品の候補抽出
キッチンに求める機能として最も重視したのは、汚れにくく、掃除がしやすいものにすることでした。
そういった視点で情報収集していく中で、ホーロー素材を使用しているタカラスタンダードの製品が最初に有力候補となりました。
ホーローは、金属とガラス質が結合したものであり、金属の強さを持ちながら表面がガラス状になっている素材です。
そのため、『汚れに強い』、『水に強い』、『キズに強い』、『熱に強い』といったことのほか、『マグネットが付く』という特徴を持っています。
しかし、ショールームの見学は、最初から1社だけに限定してしまうと、欲しかったものを見逃してしまう可能性もあるので、タカラスタンダード以外の会社もできるだけ見て回るようにしました。
最初の段階では、製品を絞り込むというよりも、自身の嗜好に合ったメーカーを選択するという程度が良いのかもしれません。
具体的な製品の選択は、ショールームに行ってからじっくり考えるのでも良いと思います。
ただ、そのメーカーが取り扱っている製品について、ある程度の概要は、ショールームに行く前に把握しておいた方が良いと思います。
少なくとも、そのメーカーにどういったシリーズ(グレード)の製品があるのかは理解しておいた方が、説明が分かりやすく頭に入ってくると思います。
ショールームに行って確認すること
今回選択したタカラスタンダードの製品を例にとり、ショールームで確認すべき内容を挙げていきます。
ホーローの機能の確認
タカラスタンダードのキッチンの特徴は、何といってもホーローです。
ホーロー製品の掃除のしやすさ、キズの付きにくさ、熱への強さなどは、映像でも目にすることがあるかもしれませんが、実際に目の前でデモをしてもらうと、さらに実感できるのではないかと思います。
シリーズ(グレード)の確認
タカラスタンダードのキッチンには、グレードの高い順に『レミュー』、『トレーシア』、『エーデル』、『リフィット』の4シリーズがあります。
このうち、『リフィット』は木製キッチンなので、ホーロー素材のキッチンを求める場合には、それ以外の3シリーズからの選択となります。
ホーロー素材の3つのシリーズの違いは、重厚感や収納力などにあります。
特に、重厚感については、実際にその製品に触れてみないと分からないところなので、引き出しなどを開閉して比べてみるのが良いのではないかと思います。
また、引出しの引手部分の形状もシリーズによって違うので、その違いを確認しておきたいところです。
なお、既にキッチンの配置プランが決まっている場合には、各シリーズの配置プランへの適応性を確認しておく必要があります。
例えば、キッチンを壁に付けずに、完全に独立させたアイランド型にすることを決めている場合には、選択するシリーズは『レミュー』か『トレーシア』になります
こうした、配置プランありきのリフォームなどの場合には、その条件に合った製品をショールームで確認することが必要です。
色の確認
色についても、実際のものを見て判断したいところだと思います。
色のバリエーションは、上記のシリーズの違いによって異なるので、キッチンの色を重視する場合には、その色が選べるシリーズから選択するということにもなります。
ショールームには、すべての色のキッチンが並べられているわけではありませんが、色見本は揃っているので、それを見て確認することができます。
あるいは、そのショールームに欲しい色のキッチンが置かれていなくても、同じタカラスタンダードの別のショールームに行けば、求める色のキッチンが置いてあることもあります。
その場合は、少し足を伸ばして別のショールームに見に行くのもひとつの方法です。
実際、自分の場合も、タカラスタンダードの複数のショールームを見て回っています。
ワークトップ(天板)の確認
キッチンの素材の選択で重要な要素となるのが、ワークトップ(天板)です。
タカラスタンダードでは、ステンレス、人造大理石、アクリル人造大理石、クォーツストーンといったワークトップがありますが、これもシリーズの違いによって選べるものが異なります。
例えばクォーツストーンのワークトップにしたい場合は、必然的に『レミュー』を選択することになります。
ただ、多くの場合は、ステンレスかアクリル人造大理石かの選択になると思います。
ステンレスは、キッチンの素材として馴染みのあるものですが、最近のステンレスのワークトップでは、キズが目立たないような表面仕上げが行われています。
そういった仕上げ方法については、是非実物を確認したいところです。
一方、アクリル人造大理石は、キズが付きにくく掃除もしやすい素材であるため、近年ワークトップの材料として良く使われるようになっています。
特に、今までステンレスのキッチンを利用していた人にとっては、アクリル人造大理石は馴染みの薄い材料なので、その質感をじっくり確認したいところです。
なお、単に人造大理石と言われる素材は、ポリエステルを主な材料としたもので、アクリル人造大理石の廉価版といった感じのワークトップになります。
ただ、ショールームで、このワークトップを勧められることは、まずないと思います。
例えば、『ステンレスのような光沢のあるものではなく、白色系のワークトップにしたい』という場合の廉価な仕様として人造大理石を選ぶというのは考えられなくはありません。
しかし、傷のつきにくさ、汚れの付着しにくさと言った面ではアクリル人造大理石よりも劣ることになるので、あまり積極的に利用したいという材料ではありません。
シンクの確認
ワークトップと同様に、キッチンの選択で重要な要素となるのがシンクのタイプです。
タカラスタンダードでは、ステンレス製とアクリル人造大理石製のシンクがあり、また、それぞれの素材で複数の形状のタイプがあります。
そしてこれも、シリーズの違いによって選べるものが異なります。
また、シンクとワークトップの組合せについても条件があります。
例えば、アクリル人造大理石のシンクを選んだ場合には、ステンレスのワークトップを組み合わせることはできません。
シンクとワークトップについては、どちらを先に決めるかによって組合せの幅が変わってくるので、ショールームで実物を見て、どちらを優先させるかを考えるのが良いのではないかと思います。
その他の仕様・オプション等
キッチンを選択する際の骨格は上記に示したものになりますが、その他にも収納のタイプや食器洗い乾燥機の位置・サイズ、水栓のタイプ、その他の小物など、数多くの仕様やオプションなどを決めていく必要があります。
ただ、最初からすべてを決めることは困難ですので、まずは骨格を決め、その後、順を追って細部を決めていくようにした方が良いと思います。
そのためには、何度かショールームに行くことになるかもしれませんが、それもまた楽しい時間になるのではないかと思います。
見て、触れて、納得。顧客満足度の高いタカラスタンダードのショールーム
以上、キッチンのリフォーム等を行うにあたり、採用する製品を決めるためにショールームで確認すべき事項について、今回のリフォームの経験を基に紹介しました。
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