セミリタイアは、何らかの収入源を持ちながら自分の自由な時間を増やすといったライフスタイルです。
セミリタイア後の収入源については、投資、パート・バイト、フリーランス・起業などが主な例として挙げられます。
特に、比較的少ない資産でセミリタイアを始めた人については、積極的に投資をしたうえで、他の収入源も確保する傾向が伺えます。
ここでは、3,000万円未満の資産でセミリタイアを始めた人が、資産のうちの何パーセントを投資に回しているか、また、投資以外の収入額はどの程度か、といったことについて、セミリタイアをテーマに運営されているブログを調査し、整理しました。
セミリタイアした人の投資額と投資以外の収入の調査
セミリタイアをテーマに運営しているブログを可能な限り調査しました。
その中で、セミリタイア開始時点の資産、投資に回している金額、そして投資以外の収入が記載されているものについて抽出し、整理しました。
今回は、その中で特に、セミリタイア開始時点の資産が3,000万円未満の、比較的少ない資産でセミリタイアを始めた例について取り上げました。
ここで、投資と見なしたものには、株式、債券、不動産、投資信託、FX、暗号資産、あるいはゴールドなどの商品への投資を含んでいますが、実際にはほとんどの例が投資信託または株式投資です。
投資以外の収入には、パート・バイト、フリーランス・起業、YouTube、アフィリエイト、フードデリバリー、ポイ活・せどり、その他などがあります。
調査結果
(1)資産のうち投資に回している金額の割合
3,000万円未満の資産でセミリタイアした人が、全資産のうち何パーセントを投資に回しているのかを分類したのが下の表となります。
ここで、投資を行っていない人については、20%未満に分類しています。
これを見ると、半数以上の人が資産の80%を超える金額を投資に回していることが分かります。
どちらかと言うと、比較的少ない資産でセミリタイアを始めるために、リスクを大きく取っていると言えるのかもしれません。
一方で、それ以外の人は、投資割合は低い傾向にあり、リスクを大きく取っている人と、小さく抑えている人の2極化が見られます。
投資割合の差は、投資経験の長さなどにもよるので、現段階でその割合が低い人の場合でも、時間の経過に伴い、投資に回す割合が増加していく可能性も考えられます。
(2)投資以外の収入源による収入額
次に、3,000万円未満の資産でセミリタイアした人の、投資以外の収入源による1ヶ月間の収入額を分類、整理しました。
ここで、投資以外の収入源を持っていない人は、5万円未満に分類しています。
これを見ると、半数以上が5万円未満となっており、『セミリタイア』というイメージに合った働き方をしていることが伺えます。
一方で、10万円以上という人の中には、多く働く月があったり、あまり働かない月があったりと、自身の判断で自由に働き方を調整している例が見られます。
いずれの場合も、セミリタイアらしい働き方をしていると言って良いのかもしれません。
3,000万円未満の資産でセミリタイアをした場合でも、その生活水準に応じて仕事と自分の時間のバランスをとっていることが伺えます。
まとめ
3,000万円未満の資産でセミリタイアを始めた人の投資額の割合および投資以外による収入の額をブログにより調査し、整理しました。
投資については、資産のほとんどを投資に回している人が過半数である一方、それ以外の人は投資に振り分ける割合が少ないという二極化が見られました。
投資以外の収入額については、5万円未満が過半数を占め、仕事よりも自分の時間を優先的に確保している様子が伺えました。
また、中には一定期間集中的に働いて、その後少しゆっくりするといったような、メリハリのある生活を送っている人もいました。
ただ、比較的少ない資産を基にセミリタイアを行う場合には、それに応じて支出を抑制する必要もあります。
既にセミリタイアを行っている人の中には、そういった生活自体を楽しんでいる人もいますが、これからセミリタイアを始めようとする人は、現在の生活水準をかなり落とさなければならないことも考えられるので、事前に収支の計算を十分に行うことが必要となります。
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