中古マンションを購入し、その全面リフォームを行いました。
その中で、洗面台については、タカラスタンダードの『ファミーユ』を採用しました。
その際、洗面台は現場の条件に合わせて間口90cmのものとしたのですが、洗面台の上に乗せる三面鏡は、配置場所の高さの条件により、間口75cmのものとしました。
洗面台と三面鏡の幅が違っているため、三面鏡の横に15cmの空間ができるのですが、その部分はティッシュボックスやペーパータオルの取り付け場所としたところ、かえって収まりの良い洗面空間をつくることができたので、その状況を紹介します。
洗面台の選択
今回のリフォームでは、洗面台だけでなく、水回りの製品はすべて交換しています。
その中で、キッチンやバスルームについては、汚れにくく掃除がしやすいものにしたいと思い、様々なショールームを見て回りました。
その結果、素材にホーローを使用しているタカラタカラスタンダードの製品を採用することに決めました。
洗面台については、キッチンやバスルームほど思い入れはなかったのですが、各社のショールームを回っている中で、やはりホーロー製が優れていると判断し、タカラの製品を採用することにしました。
タカラスタンダードの洗面台
タカラスタンダードの洗面台には、以下のシリーズがあります。
- エリーナ
- ファミーユ
- オンディーヌ
- ウイット
- リジャスト
各シリーズの対応間口と価格は以下のようになっています。
今回のリフォームでは、洗面台の間口は 90cmとすることを決めていました。
間口90cmに対応できるものは、タカラの製品では、エリーナ、ファミーユ、リジャストとなります。
この中で、リジャストは間口幅を微妙に調整することができるという特徴を持っているのですが、洗面台の素材がホーローではなく木製です。
そのため、ホーロー素材を採用したい場合には、エリーナまたはファミーユの選択となります。
エリーナとファミーユの違いは、仕上げの質感にあります。
エリーナは、タカラの洗面台の中では最上位の製品であり、高級感を演出するような色調で仕上げてあります。
また、エリーナは、ファミーユよりも引出し部分の容量を増やすような工夫もなされています。
ただ、ホーローとしての性能は、エリーナもファミーユも変わりはありません。
そのため、ここではコストを抑えたファミーユを選ぶことにしました。
洗面台のミラー
マンションの場合、洗面台を壁に付けて配置しようとすると、どうしてもそこが梁の下になってしまうといったことが良くあります。
今回のリフォームでも、洗面台を配置する場所の天井部には梁があり、梁下の高さは約190cmとなっていました。
この190cmという高さに合わせるためには、ミラーのタイプを標準よりも低い『ショートタイプ』のものにする必要がありました。
ファミーユに対応するショートタイプのミラーには、1枚物の大型ミラーと三面鏡とがあるのですが、三面鏡は間口75cmにしか対応せず、間口90cmの場合には、大型ミラーしか設置できないようになっていました。
ただ、大型ミラーの場合には、単に大きな鏡が壁に貼り付けられている状態なので、鏡の裏側には収納スペースがありません。
つまり、歯磨きや歯ブラシなどは、すべて鏡の前に置くことになります。
しかし、洗面所で使用する小物については、普段は見えないように、鏡の裏側に収納したいと思っていました。
そこで、洗面台とはサイズ違いになるのですが、あえて間口90cmの洗面台の上に間口75cmの三面鏡を乗せるといった方法をとることにしました。
鏡の機能としては75cmの間口があれば十分なので、必ずしも洗面台と同じ90cmの幅に合わせることはないと考えたわけです。
その際、三面鏡の横には幅15cmの空間ができるのですが、そこはホーローパネルを貼り、ティッシュボックスやペーパータオルのホルダーをマグネットで固定する場所として利用することにしました。
もともと、ティッシュやペーパータオルは、洗面台の横の壁にホルダーで固定しようと思っていました。
しかし、このホーローパネルの部分を作ったことによって、ティッシュなどのホルダーを、その15cmの空間にピッタリと収めることができるようになりました。
ホーローパネルには、傷や汚れに強く、掃除しやすいという他に、磁石がつくという特徴もありますが、それを活かすことにもなりました。
タカラ『ファミーユ』の配置状況
今回採用したタカラスタンダードのファミーユと三面鏡の配置状況は下の写真のとおりです。
間口90cmの洗面台の上に、間口75cmのショートタイプの三面鏡を乗せ、向かって左側に15cmのフラットな空間をつくり、そこにマグネットでティッシュとペーパータオルのホルダーを貼り付けています。
当初は、メーカーからも、リフォーム会社からも、間口90cmの洗面台の上にショートタイプのミラーを乗せるのであれば、大型ミラーを選ぶしかありませんと言われていました。
しかし、自分で簡単なスケッチを描き、こんな風に使いたいという説明をすることによって、その意図を理解してもらい、それに合わせて施工してもらうことができました。
おそらく、最初から間口90cmの三面鏡が製品として存在していたら、何も考えずにそのままそれを取り付けていたと思います。
該当する製品がなかったことが、かえって良かったのではないかと思っています。
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